アピラディ・タントラポーン商業相は23日、タイの環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）への参加でジェトロの助言と情報提供を受けることを明らかにした。タイのＴＰＰ参加での支援は、プラユット首相が11月の日タイ首脳会談で安倍首相に要請し、快諾を得ている。日本政府は、その役目をジェトロに割り当てており、アピラディ商業相がこの日の保住正保ジェトロ・バンコクセンター所長との会談で、支援を要請した。ジェトロはＴＰＰ加盟12か国の貿易・投資関連の統計資料、実際のケーススタディの内容などの情報を提供する予定で、16年２月にもＴＰＰチームを派遣する。

　ジェトロはこのほか、タイ各地方の地元特産品である１タムボン１産品（ＯＴＯＰ）の市場開拓も手助けする。ジェトロの専門家が１月初めに窯業が盛んなラムパーン県を訪れ、地元のセラミック・メーカーに商品の付加価値を高めるためのノウハウを伝授する。ＯＴＯＰの商品開発でのジェトロの支援は、ソムキット・チャトゥシーピタック副首相の訪日時に合意している。


日付 : 2015年12月28日

By : 週刊タイ経済