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パナソニック・アユタヤ工場 エンプラ生産強化

 パナソニックは、アユタヤ県ロジャナ工業団地にある工場に車載部品用の耐熱フェノール樹脂成形材料の生産ラインを新たに設置したと発表した。16年2月からの本格稼動を予定している。タイにおける同材料の生産は業界で初めて。

 生産ラインを設けたのはパナソニック・マニュファクチャリング・アユタヤ社の工場。半導体封止材、熱硬化性樹脂成形材料、エンジニアリング・プラスチック、紙フェノール基板材料、配線器具などを製造している。

 東南アジアで、今後もさらなる市場拡大が見込まれる自動車分野では、多くの車載部品メーカーや成形部品メーカーが生産を拡大している。タイの主要拠点に購買、R&D、生産などの重要機能を設置する企業も増えている。パナソニックは、より顧客に近い生産拠点から効率よくサービスを提供するため、新たに耐熱フェノール樹脂成形材料の生産を開始することにした。

 耐熱フェノール成形樹脂材料は、フェノールとホルムアルデヒドを主原料とした熱硬化性フェノール樹脂をベースに、ガラス繊維や無機フィラーなどで強化したエンジニアリング・プラスチックで、車載電装部品や構造部材などの絶縁材料として使用される。アユタヤ工場で新たに生産する同材料は、高い耐熱性と強度を両立し、モータ、自動車部品用途に対応する。また高温環境下での寸法安定性に優れ、各種モータ整流子の信頼性の向上にも貢献するという。今回のタイでの生産開始にともない、パナソニックの耐熱フェノール樹脂成形材料の生産体制は、日本(三重県四日市)、中国(上海市)と合わせ3拠点になる。


日付 : 2016年01月04日

By : 週刊タイ経済

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