ホンダ・オートモービル（タイランド）のピタック・プリティサーリコン最高執行責任者（ＣＯＯ）は、ホンダの16年のタイ国内販売台数が前年並みの11万台にとどまると見通している。タイの景気は緩やかな回復にとどまりそうで、物品税率改定による自動車価格の上昇もあり、国内の新車市場の展望は悲観的だとしている。ホンダの昨年の新車販売台数は11万２１７８台で、前年比５・３％増だった。

　ピタック氏は、今年初めからの物品税改定を前にした昨年の駆け込み需要を約１万５０００台と見積もっており、その結果、今年のタイの新車市場は76万５０００台にとどまると見ている。タイ工業連盟（ＦＴＩ）自動車部会の統計によれば、15年のタイの新車販売台数は79万９５９２台、前年比９・33％減だった。しかしながら昨年12月の販売台数は前年同月比で13・３％増を記録しており、駆け込み需要がはっきりと見てとれる。


日付 : 2016年02月08日

By : 週刊タイ経済