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8万5千人「日本」楽しむ 各種コンペ、エンタメ、ファッションも

 タイ最大の日本の祭典「ジャパン・エキスポ」が12?14日、バンコクの商業施設「サイアム・パラゴン」で開かれた。主催はライトハウス・インフォサービス社(ジェイエデュケーション)で、昨年に続き2度目の開催。約180のブースが日本留学と日系企業への就職を軸として、食、エンターテインメントに大きく分けられ、3日間で約8万5000人が来場した。

▽ワンランク上の人材を
 同時開催された「日本留学&日系企業就職フェア」には日本の大学や日本語学校41校、在タイ日系企業58社が出展。ジェイエデュケーションの長谷川卓生社長によると、留学フェアでは30人ほどのタイ人が実際に留学を申し込んだという。海外からの留学生や就職者の滞在先を手配するネクステージ社の竹島千歳社長は「タイ人はほかの欧米諸国に比べ、日本文化のみならず日本語学習への意欲が高い」と分析。
 一方で、ある日系企業の採用担当者は「日本語能力だけではなく、状況を見通して改善や対処することができるワンランク上の人材を求める傾向が高まっている」と話した。
 日本留学ブースで話を聞いていたラティーさんは「今日は目星をつけていた大学とほかの学校との比較ができた」と満足げな表情をみせた。

日本留学・企業就職が軸

▽「サラリーマン」に殺到
 日本へのビジネスプランを提案して競う大会「ジャパン・ビジネスプラン・ピッチ・コンペティション」にはタイの大学生80組が参加。優勝チームはチュラロンコン大学で、タイの神話に登場する人物の顔が描かれたフェイシャルマスクを提案した。
 13日には日本のサラリーマン姿で独特のダンスを披露する人気グループ「ワールドオーダー」が登場。タイ人に「スーツを着たかっこいい日本のビジネスマン」を披露することで、日系企業への就職を促すねらいがある。ステージが始まると200人近いタイ人がカメラ片手に詰めかけ、3日間で一番の盛り上がりを見せた。
 13日と14日の両日には、日本の雑誌「ノンノ」とユニクロによるファッションショーが開かれ、日本からモデルの鈴木友菜さんと岡田紗佳さんも参加した。メインステージ周辺には多くの来場者が集まり、写真を撮るなどしていた。都内の美容院「ガルニ」もイベントのアシスタントで参加した。
 長谷川社長は「今年は昨年よりも日本留学・日系企業就職ゾーンにたくさんの人が訪れていたのが印象的だった。来年も日本留学・日系企業就職を軸として、物産なども織り交ぜて日本の地方を盛り上げていきたい」と抱負を語った。



日付 : 2016年02月15日

By : 週刊タイ経済

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