泰国三井住友信託銀行は23日、バンコク都内のホテルで開業式典を開催した。来タイした三井住友信託銀行の常陰均社長は「日系企業にとって、これまでの集積と昨年末のアセアン経済共同体（ＡＥＣ）発足により、タイの重要度がますます高まると感じている」と強調。「（顧客の）皆様の戦略的パートナーとして信頼してもらえる存在でいたい」と語った。

　同行は、三井住友トラスト・ホールディングス（ＨＤ）とその子会社の三井住友信託銀行が昨年10月に開業した現地法人の金融機関。日系を中心とした企業に貸出や信用供与、預金、送金などのサービスを提供する。　

　式典には日本政府や日系企業、タイ中央銀行の関係者などを中心に約４５０人が出席。泰国三井住友信託銀行の井上学社長は「これまで蓄積されたノウハウを生かし、高いサービスを提供し続ける」とあいさつした。

　タイ中銀のウィラタイ・サンティプラポップ総裁は「日タイ両国がこれまで培ってきた良好な関係をさらに継続、発展するため、同行の現地法人銀行の設立を心から喜びたい」と祝辞を述べた。

　同行は現在提供する金融サービスに加え、債権流動化業務などの展開も今後検討していく。



日付 : 2016年02月29日

By : 週刊タイ経済