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日本企業連合と契約へ 電車レッド線のシステム供給

 運輸省は電車レッド線のバンスー~ランシット区間(高架・地上8駅、全長26㌔㍍)に供用する電車車両や電気系統、信号システムの供給で近く日本企業連合と契約署名する。契約額は323億バーツ。都市鉄道分野での日本企業連合による受注案件では最大級だ。

 オムシン・チーワプルック運輸副大臣が13日に明らかにしたところによれば、三菱重工業、日立製作所、住友商事が組んだMHSCコンソーシアムは最も低い価格を提示して落札している。落札額は予定価格の256億バーツを上回っているが、レッド線の予算をコンソーシアムの落札価格である323億バーツに引き上げることが2月9日の閣議ですでに承認されている。

 同プロジェクトは日本の円借款が採用されているため、国際協力機構(JICA)とも予算増額について協議しているところ。JICAは昨年6月、レッド線に対する2回目の円借款として382億300万円を限度とする貸付契約に調印した。資金は高架、駅舎、車両基地などの土木工事、電気・機械システム・車両の調達、コンサルティング・サービス(入札補助、事業全体管理、施工監理)の費用に充てられる。

 オムシン運輸副大臣は、4年以内に完成させなければならないため、発注契約は可能な限り速やかに署名したいと述べている。同副大臣は、レッド線の開発が過去数年間、遅延してきたことを認めている。現在、建設工事が進んでいるが、始発駅のバンスーをターミナル駅にする設計変更もあり、当初の計画からでは5年以上、ずれ込んでいる。


日付 : 2016年03月21日

By : 週刊タイ経済

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