国際協力銀行(ＪＢＩＣ)はこのほど、中小企業の海外展開を支援する「海外展開支援融資ファシリティ」の一環で、キーレックス（本社：広島県）と名古屋食糧（本社・愛知県）向けの融資を発表した。

　７日にキーレックスのタイ現地法人「サミット・キーレックス（ＳＫＴ）」と２億６４００万バーツを限度とする貸付契約を締結した。三井住友銀行との協調融資。ＳＫＴはチョンブリ県で自動車部品の製造・販売事業を展開しており、今回の融資金を工場の建設や設備の導入に充てる。ＪＢＩＣは14年１月にもＳＫＴ設立のため広島銀行と総額12億円を融資している。

　また11日には名古屋食糧の現地法人ライス・クリエーション・タイランド（ＲＣＴ）向けに２１００万バーツを限度とする貸付契約を締結した。りそな銀行との協調融資。ＲＣＴは14年、パトゥムタニ県に設立。今回の融資金は設備投資に充てられる。同社は、日系企業や日本食レストランの設立が相次ぐタイで、日本米の栽培指導や流通・販売事業を展開している。


日付 : 2016年03月21日

By : 週刊タイ経済