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予約台数3万強に バンコク・モーターショー ホンダがトップ 目標下回り、前年比12%減

 3日に閉幕した第37回バンコク・インターナショナル・モーターショーは、主催者発表によれば、予約台数が目標の4万台を下回る3万2571台にとどまった。前年のモーターショーでは予約台数は3万7027台だったため、前年比で12・0%減となった。来場者数は160万人で目標の150万人を上回った。消費者の関心を集めることには成功したものの、多くの購入予約にまでは至らなかった。足元の景気の不振から消費者の信頼感が低迷していることが響いた格好だ。

 タイの新車市場は12年に約144万台と過去最高を記録して以降、15年まで3年連続で収縮を続けており、業界関係者は16年も収縮すると予測。今回のモーターショーの結果もそうした見通しを反映するものとなった。景気の先行きに対する企業や消費者の信頼感の低迷、家計債務の高止まり、金融機関の貸し渋りなどがマイナス要因となっている。

 タイ国内の自動車ショーは例年3~4月開催のモーターショーと例年11~12月開催のモーターエキスポが2大行事。昨年12月のモーターキスポの予約台数は3万9125台で、前年実績を7・4%下回っていた。昨年終わりは、自動車物品税率改定を前にした駆け込み需要があり、昨年12月の新車販売台数は前年同月比13・3%増を記録していた。

 今回のモーターショーは景気の減速に加えて、物品税改定による反動減の影響も受けている。特に物品税改定前後での販売台数の振幅が大きいいすゞは昨年12月のエキスポでは4位につけたが、最新のモーターショーでは6位に転落した。

 今回のモーターショーで健闘したのはマツダ。目標とした3500台を上回った。予約台数上位は①ホンダ(4308台)②トヨタ(4013台)③日産(3586台)④マツダ(3557台)⑤三菱(3549台)⑥いすゞ(3429台)⑦フォード(2321台)だった。


日付 : 2016年04月11日

By : 週刊タイ経済

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