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輸出額2か月連続増 3月の貿易統計発表

 商業省が25日に発表した3月の物品輸出額は前年同月比で1.30%増を記録し、2か月連続でプラス成長となった。米ドル建ての輸出額は191億2500万㌦。バーツ建てで見た輸出額は6765億2900万バーツで、前年同月を10.77%上回った。

 スウィット・メーシンシー商業副大臣が会見で明らかにしたところによれば、3月の物品輸出は工業製品、特に自動車、機械、金地金が伸びた。また農産物/アグロインダストリーの輸出も数量ベースで見ると多くの品目で改善する兆しが出ている。ただし世界市場の原油価格が依然として底ばいしているため、大半の農産物の輸出価格も低迷している。農産物/アグロインダストリーの輸出額は3月期に前年同月比1・5%減となった。天然ゴムの輸出額は21・1%減、タピオカ製品は12・6%減、ツナ缶詰は7・7%減、飲料は5・5%減となった。天然ゴムの輸出数量は2・5%増となったが、輸出価格が下落したため、輸出額は大幅に減少した。砂糖、米の輸出額はそれぞれ6・0%増、7・3%増となり、輸出数量はそれぞれ18・5%、26・1%増えた。

 3月の工業製品の輸出額は3・4%増。宝石・ジュエリーの輸出額が43・8%増となった。金地金が相場の反発により262・5%増となったことが寄与している。自動車・同部品の輸出額は2・9%増で、特に乗用車の輸出額は80・8%増となった。

 物品輸出全体の7・6%を占めている精製油、化学品、合成樹脂の輸出額は22・7%減となった。3月の世界市場における原油価格が1バレルあたり35・2㌦と低い水準にとどまっていることが主因。石油関連以外の工業製品ではTV受像機の輸出が28・4%減、コンピュータ・同部品の輸出が6・2%減だった。

 仕向地別ではアセアン(9)、オセアニア向けが増えている一方、日本、米国、EU(15)向けは収縮した。中国向けの輸出も引き続き減少した。

 1~3月の輸出額は538億2900万㌦、前年同期比0・90%増となった。石油関連製品や金地金を除いた輸出額は前年同期を1・4%上回っている。


日付 : 2016年05月03日

By : 週刊タイ経済

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