タイ工業連盟（ＦＴＩ）自動車部会スポークスマンのスラポン・パイシットパタナポン氏は25日の会見で、４月の新車販売台数が前年同月比１・７％増を記録したものの、 今年通年では前年比２・５～６・２％減になるとの見通しを示した。４月にはピックアップ・トラックが２万３０１９台売れ、前年同月比13・９％増を記録したほか、ピックアップ・トラック派生ＳＵＶの乗用ピックアップ車（ＰＰＶ）は４６０９台、前年同月比92・４％増を記録している。４月には、政府のメガ・プロジェクトの進展を受け中型トラックの販売台数が８７５台、前年同月比49・６％増を記録している。ただしＦＴＩの国内新車販売台数の予測は75～78万台で、前年実績割れを見込んでいる。

　タイ国トヨタ自動車の27日の発表によれば、４月の新車販売台数は５万４９８６台、前年同月比１・７％増となっている。１～４月の販売台数は23万６５４６台、前年同期比６・１％減。４月には乗用車の販売台数が11・９％減となったものの、商用車の販売台数は12・１％増となった。

　４月の自動車生産台数は13万８２３７台となり、前年同月を11・51％上回った。国内市場向けの生産が全体の40％を上回るまでに回復し、ピックアップトラック改造ＳＵＶ（ＰＰＶ）、４ドア・ピックアップ車、２ドア・ピックアップ、乗用車の生産が前年同月比でそれぞれ２０７・73％、68・04％、17・33％、19・08％増となった。１～４月の生産台数は64万５１１１台で、前年同期比０・52％減。

　４月には輸出向け生産は８万６６３台となり、前年同月を０・54％上回った。１～４月では39万５２９１台。国内市場向け生産は５万７５７４台で、前年同月を31・63％上回った。１～４月の生産台数は24万９８２０台で、前年同期を７・１％上回った。

　４月の完成車輸出台数は８万４９１台で、前年同月比２・０％減となった。輸出額は４３０億８４５５万バーツで、前年同月を10・18％上回った。輸出額が増えたのは、エコカーの輸出が細った一方で、ＰＰＶの輸出が１２６％増となったことが大きい。１～４月の輸出台数は38万８２５１台、前年同期を５・39％下回った。輸出額は２０６６億３７９８万バーツで、前年同期を11・１％上回った。


日付 : 2016年05月30日

By : 週刊タイ経済