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NESDB GDP統計 4~6月期 経済成長率3.5%増 民間消費が加速 投資は減速

 国家経済社会開発委員会(NESDB)事務局が15日に発表した今年第2四半期(4~6月)の経済成長率は3・5%増となり、1~3月の3・2%増から加速した。この結果、上半期(1~6月)の経済成長率は3・4%増に達し、前年同期の2・8%増を上回った。[4面に関連記事]

 4~6月に農林水産業は0・1%減と引き続き収縮したものの、1~3月の1・4%減に比べると収縮幅が縮小しており、改善傾向が顕著になっている。特に養殖エビの早期死亡症候群(EMS)問題が収束した水産業は13・2%増の高い成長率を記録した。農林業分野は1・2%減。米、サトウキビ、飼料用トウモウロコシ、天然ゴム、パーム椰子などの生産が減少した。非農林水産業の生産は3・7%増で、1~3月期と同じ成長率となった。製造業の生産は2・0%増となり、1~3月の0・2%減からプラスに転じた。

 4~6月の国内総生産(GDP)は前年同期比での成長率が加速したものの、季節調整済みのGDPは前四半期比で0・8%増となり、1~3月の同1・0%増に比べて減速した。

 4~6月に民間消費は3・8%増となり、前の四半期の2・3%増から加速した。特に乗用車の販売台数が4・8%増と13・四半期ぶりに前年同期比プラス成長に転じている。上半期の民間消費支出は3・1%増で、前年同期の2・1%増を上回った。政府消費支出は2・2%増にとどまり、前の四半期の8・0%増から伸びが鈍化した。

 一方、総固定資本形成(投資)は2・7%増で、前の四半期の4・9%増を下回った。政府投資が10・4%増と1~3月の13・3%増を下回った。また民間投資も0・1%増にとどまり、1~3月の2・1%増を下回った。建設投資は2・1%減となったが、設備投資は0・7%増と増加傾向が続いている。上半期の総固定資本形成は3・8%増、政府投資が11・8%増、民間投資が1・1%増だった。

 4~6月に物品輸出額は510億2900万㌦にとどまり、前年同期比3・1%減。前の四半期の1・4%減に引き続き収縮した。貿易相手国経済の減速と輸出価格の下落が響いている。


日付 : 2016年08月22日

By : 週刊タイ経済

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