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アユタヤ銀行 20年までに800支店

 三菱東京UFJ銀行グループのアユタヤ銀行(BAY)は、支店網を2018年までに800店まで増やす計画だ。大手行入りを目指す経営戦略目標の一環。現在の店舗数は464店。今年中に676店、17年までに700店に増やし、18年までに800店体制にする計画。BAYは現在、資産量でタイ国内5位行だが、1100~1200店の支店網を有する大手4行(バンコク銀、クルンタイ銀、サイアム商銀、カシコン銀)とはまだ大きな差がある。

 タイ中央銀行の統計によれば、今年6月末時点の商業銀行支店総数は7963店。BAYの幹部は、支店サービスに対する顧客の需要は根強く、デジタル・プラットフォームは向こう数年間は補助的なチャネルに過ぎないと指摘。支店のいらないデジタル・バンキングへの主流シフトにはまだまだ時間がかかると見ている。

 一方で銀行支店のあり方も変化してきている。土日や平日の遅い時間も営業するショッピングセンター(SC)入居の支店の役割が増してきている。現在、支店を通じた取引量の約8割がSC内支店になっている。BAYの幹部は大通りなどに面している伝統的な支店について、採算がとれていることを指摘し、伝統的な支店を閉じるつもりはないとしている。

 一方、アユタヤ銀行系列の自動車ローン事業会社クルンシー・オート社は、上半期の新規二輪車ローンが前年同時期比で32%増の65億2400万バーツに達したことを明らかにした。二輪車市場が0・6%しか伸びていない状況下での好調な伸びで、同社の市場シェアは前年同時期から6%上昇して25・2%となった。現在の融資残高は168億4900万バーツ。

 自動二輪車各社の全車種のローンに応じられる体制と全国1000か所に配置しているディーラー・ネットワークが功を奏した。


日付 : 2016年09月05日

By : 週刊タイ経済

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