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7月の新車販売0.4%減 6万635台にとどまる トヨタ発表

 タイ国トヨタが25日に発表した7月の国内新車販売台数は6万635台にとどまり、前年同月を0・4%下回った。乗用車は9・6%増となったものの、商用車は6・1%減だった。1~7月合計の販売台数は42万9265台で、前年同期を0・2%下回っている。(10面に関連データ)

 ウティコン・スリヤチャンタナノン副社長は、政府投資支出の拡大と干ばつの収束が景気全般や消費者の購買力にとってプラス材料になると指摘。自動車各社が自動車ショーに合わせて新モデルを投入していることも市場を刺激すると述べている。ただし世界経済の先行不透明に加え、国内景気の回復もまだしばらく時間を要することから8月の新車市場は引き続き横ばい傾向になると見ている。

 なおトヨタ自身の7月の販売台数は2万112台、前年同月比10・8%減となっている。1~7月合計の販売台数は12万9190台で、前年同期比11・3%減と新車市場全体の収縮幅を上回っている。

 カシコン銀行系シンクタンクのカシコン・リサーチ・センター社(KRC)は、2017年の国内自動車(新車)市場が80万台規模に回復すると予測している。農産物価格の反発や干ばつ被害の収束を受け農業所得が上向く見通しにあることに加え、インラック政権が実施した初めての新車購入に対する税制優遇政策の5年間の車両保有義務期間が満了することで、買い替え需要が生じることを理由に挙げている。

 KRCのピモンワン・マハチャリヤウォン副社長は24日、BIGモーターセールの会場で開かれたセミナーで講演し、17年には新車市場が5年ぶりに増加に転じるとの見方を示した。同社の予測では農業所得は来年に3%増が見込まれている。

 今年上半期の新車市場は月平均で6万1438台にとどまったが、下半期は月平均6万5000~6万6000台に達する見通し。ただし通年では75~76万台にとどまり、前年比では5~6%減が見込まれている。タイ工業連盟(FTI)自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン氏は今年通年の国内販売台数を75~78万台、輸出台数を122~125万台と予測している。


日付 : 2016年09月05日

By : 週刊タイ経済

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