電機・電子インスティチュートのソムブーン・ホートラクン所長＝写真＝が５日に発表したところによれば、今年１～６月の電機・電子製品の輸出額は２５７億１６３万㌦にとどまり、前年同期を４・72％下回った。最大の輸出市場は米国で、タイの電機・電子製品輸出額全体の18・87％を占めている。以下、アセアンの17・74％、ＥＵの14・07％、日本の９・68％、中国の７・85％と続いている。

　１～６月の電機の輸出額は１１０億９３９１万㌦で前年同期比４・01％減、電子製品の輸出額は１４６億７７２万㌦で同５・25％減だった。電機は最大市場がアセアンで、輸出額は25億３８９２万㌦、前年同期比１・23％減だった。２番目に大きな市場は日本で輸出額は14億６１０３万㌦、同１・57％減、３番目に大きい米国向けは14億３５４８万㌦で、同14・25％減だった。ただし製品別に見ると、エアコンの輸出は伸びている。アセアンやＥＵ市場向けが好調で、上半期のエアコンの輸出額は同７・25％増となった。また冷蔵庫の輸出額も３・55％増加した。特に米国市場向けが伸びている。ビデオ・カメラの輸出額は同24・17％減、洗濯機の輸出額は同６・57％減だった。ＴＶ受像機は39・58％減。

　電子製品は米国が最大市場で、アセアン、ＥＵと続く。輸出額はそれぞれ順に34億１３３６万㌦、22億７８８１万㌦、21億７７３１万㌦。ダイオード・トランジスタ・半導体の輸出額は80・19％増で、特に米国市場向けが伸張したが、コンピュータ部品は６・91％減だった。
ソムブーン所長は今年通年の電機・電子製品の輸出額を５３０億８５００万㌦、前年比１・６％減と予測。内訳は電機が２２２億２３００万㌦、前年比０・８％減、電子製品が３０８億６２００万㌦、同２・３％減。


日付 : 2016年09月12日

By : 週刊タイ経済