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大規模稲作プランテーション 支援プロジェクト始動

 商業省、農業・協同組合省、内務省の3省は19日、大規模稲作プランテーションの支援プログラム実施に関する合意覚書(MOU)に調印した=写真下。今年は全国426か所、作付け面積にして80万ライの支援実現を目指す。

 プログラム参加農民グループは収穫用コンバインなど農業機械が提供されるほか、農業・農協銀行(BAAC)から500万バーツを上限とする利息0・01%の低利融資が受けられる。商業省が米の販売先の確保を担当する。

 9月7日現在、全国50万ライに作付けする386か所の大規模プランテーションにすでに農業機械などが支給されており、66県5万7775世帯の農家がプログラムに参加している。政府は来年、1000か所まで対象プランテーションを拡大したい意向。

 米輸出業者協会のチャルーン・ラオタマタート会長は、このプログラムが稲作の機械化によるコスト削減と生産性向上をもたらすとして歓迎する姿勢を示している。現在のタイ米の輸出価格は砕米含有比率5%の白米で1㌧当たり375㌦と、ベトナム産のそれより30~40㌦ほど高めになっている。高級米とされるジャスミンライスは同680~700㌦。

 政府がインラック政権時代の2011~14年に農家から買い上げた米が840万㌧も残っており、これが米価の上昇抑制要因になっている。しかし最近、国家米穀政策委員会はこの在庫米の市場への放出を当面見合わせる決定を下している。雨季米が市場に出回ろうとしているこのタイミングでの放出は米価に悪影響をもたらすとの判断から。雨期米の収量は今年2300万㌧と予測されており、9月末頃から市場に出回り始める見込み。


日付 : 2016年09月26日

By : 週刊タイ経済

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