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中銀金融政策リポート 成長率予測 上方修正 3.1%から3.2%に

 タイ中央銀行は23日に公表した『金融政策リポート』最新号で、2016年の経済成長率を3・2%増と予測し、3か月前の前号予測の3・1%増から上方修正した。17年の成長率は3・2%増と予測し、前回予測から据え置いた。国内の景気は回復するものの、①英国のEU離脱②中国の金融部門のリスク③将来に生じる可能性がある経済リスクに対する民間部門の対処能力の脆弱性④中国のゼロダラーツアー規制がタイの観光業に及ぼす影響を考慮し、17年は成長率の加速を期待しにくいとした。ただし政府のインフラ整備投資支出が予測以上に加速する可能性もあり、さらに経済刺激策がベースケース以上の効果をもたらす可能性もあるため、成長率が上振れする可能性はあるとした。

 中銀の金融政策委員会(MPC)は8月3日と9月14日に開いた政策決定会合で政策金利を年1・50%に据え置いている。金融政策リポートは、タイの景気が緩やかながらも回復傾向にあること、インフレ率が目標範囲へと復帰する見通しになっていることを据え置きの理由に挙げている。


日付 : 2016年09月26日

By : 週刊タイ経済

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