タイ国トヨタ自動車が26日に発表した８月の国内新車販売台数は６万３６１９台で、前年同月を２・６％上回った。

　特に乗用車の販売台数は２万４７６８台、前年同月比８・７％増となり、プラス成長は４か月連続となった。ただし商用車の販売台数は３万８８５１台にとどまり、前年同月を０・９％下回った。商用車のうち１トン・ピックアップ車（ＰＰＶを含む）の販売台数は３万３２５台で、同４・５％減だった。

　１～８月合計の新車販売台数は49万２８８４台で、前年同期比０・２％増となった。乗用車の販売台数は年初の不振のため７・１％減となった一方、商用車の販売台数は４・８％増となっている。

　ウティコン・スリヤチャンタナーノン副社長は今後の新車市場について、８月７日の国民投票で新憲法草案が可決され、企業と消費者の信頼感が改善しているほか、政府の景気対策の成果も期待できるとしている一方、世界経済の先行き不透明や国内景気がまだ完全には回復していないことを指摘。９月の新車市場も前月並みにとどまるとの見通しを示している。


日付 : 2016年10月03日

By : 週刊タイ経済