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アユタヤ県の3工業団地 IEATが洪水懸念否定

 タイ工業団地公団(IEAT)のウィラポン・チャイプーム総裁は、アユタヤ県内のサハラタナナコン工業団地、バンワー(ハイテク)工業団地、バンパイン工業団地の3つの工業団地が洪水になる可能性を否定している。アユタヤに流れて来ている水量は現在秒当たり2700立米で、危険水準とされる3500立米よりも少なく、2011年の大洪水時の5800~6000立米という水準には遠く及ばないとしている。11年の大洪水では、アユタヤ県内の工業団地はすべて冠水し、入居企業は何か月も操業中止を余儀なくされた。

 各工業団地が設置している防水堤も充分に高く、現時点では問題ないとしている。サハラタナナコン工業団地の防水堤は高さ7・5㍍だが、現在の水位は3・66㍍、バンワー工業団地の防水堤は高さ5・4㍍に対し水位が2・3㍍、バンパイン工業団地は防水堤6㍍に対し水位が2・26㍍。

 サハラタナナコン工業団地では防水堤が4か所で崩壊していたが、すでに復旧作業が終了した。同総裁は今年の洪水リスクは多雨だけが懸念材料であるため、すでにピークは越したとしており、北部からの大量の水によってもたらされた2011年当時とは状況が異なっている点を強調している。


日付 : 2016年10月17日

By : 週刊タイ経済

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