カワサキ・モーターズ・エンタープライズ（タイランド）は、今年残り期間の二輪車販売を梃子入れするため、今月だけで６つのモデルを投入する。２日に開いた記者会見およびディーラー会議でクリサナ・パキーパット上級部長が明らかにした。

　クリサナ氏は、雨季が明けて気候も穏やかになる行楽シーズンの最終四半期が国内市場を刺激するちょうど良いタイミングだと述べている。ツーリング需要を取り込むため主に中・大型バイクの販売を強化していくとした。今年４月からの２０１６会計年度は、９月までの販売実績が前年同期比４・４％減の１万１９２０台にとどまっているが、販売強化により通年では10％増となる２万７０００台に達すると予測している。

　カワサキのタイ国内での販売台数は、国内の二輪車市場に連動して３年連続で収縮している。13年度に４万３０１６台を売ったが、14年度は３万２５４９台、15年度は２万４５２４台に落ち込んだ。ただしタイのビッグバイク市場は好調で、12年に６１００台だった国内市場規模は13年には１万３０００台、14年には１万６０００台、昨年には２万台に増えている。


日付 : 2016年11月07日

By : 週刊タイ経済