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米大統領にトランプ氏 タイは輸出への影響懸念

 タイの経済界は、米国の大統領選挙でドナルド・トランプ共和党候補が勝利したことに対するタイ経済への影響で複雑な反応を示している。保護貿易主義を打ち出していることがタイの米国向け物品輸出に及ぼす影響を計りかねている。

 タイ商業会議所(TCC)のイサラ・ウォンクソンキット会頭は、米国の国際政策の変化について心配している。しかし実業界出身のトランプ氏が本当に米国から輸入品を締め出すようなことをするとは思わないとし、タイの輸出が影響を受けることは想定していないと述べている。

 一方でタイ荷主評議会のノッポーン・テープシター会長は、英国のEU離脱に次ぐ、トランプ氏勝利を受け、国際貿易は来年第1四半期または第2四半期までは波乱含みになると予測。トランプ氏の経済政策により米国経済の成長が加速したとしても、タイの輸出が上向く結果は期待できないとした。

 昨年のタイの米国向け輸出額は379億2000万㌦で、タイの物品輸出全体の11%を占めている。輸出市場の規模では中国、日本に次いで3番目に大きな貿易相手国になっている。


日付 : 2016年11月14日

By : 週刊タイ経済

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