日野自動車販売（タイランド）のアムヌアイ・ポンウィチャーン副社長によると、今年の国内のトラックおよびバスの新車販売台数は前年比10％増の３万台に達する見通し。今年１～９月の販売実績は前年同期比３％増の２万２５０台だったが、年末にかけ販売が増えると見ている。

　政府は昨年、民間投資喚起のための税制優遇策を導入しており、今年12月末までの設備投資について２倍計上することを認めている。その設備には商用車も含まれており、この優遇策に沿って年末にかけ駆け込み需要が期待できる。

　タイのバス／トラック市場は約90％をトラックが占める。大洪水からの復興需要があった２０１２年に４万６５３台と４万台を突破、翌年13年に過去最高の４万７０９４台を記録後は縮小に転じ、14年２万８６０２台、昨年は２万７７２７台まで落ち込んでいた。アムヌアイ氏は来年の市場動向に関して、税制優遇策がなくなる一方、政府のインフラ開発プロジェクト増で今年と同じ３万台を見込んでいる。

　11月３～５日にＢＩＴＥＣで「バス＆トラック・ショー２０１６」を開催したＴＴＦインターナショナル社のスパンマン・ムンカー社長は、バス／トラック市場は政府の経済特区開発などインフラ投資で将来は明るいと語っている。


日付 : 2016年11月14日

By : 週刊タイ経済