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経済3団体/荷主評議会 輸出見通しを上方修正

 タイ荷主評議会(TNSC)のノッポーン・テープシター会長はこのほど、今年通年のドル建て物品輸出額について従来予測の2%減から0~0・8%減に上方修正したことを明らかにした。8、9月の輸出が2か月連続でプラス成長を記録したことを受けたもの。同会長は、年末年始を前にして引き合いが増える今年最終四半期(10~12月)の物品輸出は順調に推移すると述べている。

 TNSCによれば、残り3か月の輸出額が月間平均で174億㌦になれば、通年の輸出額は前年比0・8%減に、180億㌦に達すればゼロ成長になる。来年の物品輸出は0~1%増になると予測した。

 同会長は物品輸出が基調的な回復に転じたとは言え、世界の貿易活動はまだ弱々しく、原油や農産物の価格もまだ相対的に低い水準にとどまっていること、米国の利上げ観測、国際対立、非関税障壁の増加、米大統領選の影響などリスク要素はまだ多いと指摘している。

 一方、商業、工業、銀行の経済3団体合同常任委員会(JSCCIB)も今年通年の物品輸出を0~1%減の間と予測し直した。イサラ・ウォンクソンキット委員長(タイ商業会議所会頭)は、グローバルな経済の回復により、2%減の従来予測を上方修正したと述べている。エレクトロニクス製品や自動車部品などいくつかの産業で輸出が上向くと見ている。来年の輸出見通しは0~2%増とした。

 イサラ委員長は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げがドル高バーツ安をもたらし、タイの輸出にとって好材料になるとの見方を示している。


日付 : 2016年11月14日

By : 週刊タイ経済

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