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歓楽自粛期間が終了 TV各局が広告を再開

 TV各局は14日より、報道番組以外の通常番組の放送を再開した。TV各局は国家放送通信委員会(NBTC)の指導に従い、その前日まで報道番組と国王を偲ぶドキュメンタリー中心の番組編成を続けていた。ゴールデンタイムのドラマに強いチャンネル3は、この日よりドラマシリーズの放送を再開した。この日にはコマーシャルの放送も開始した。
 10月13日の国王崩御を受け、政府は民間にエンターテイメント活動などの30日間の自粛を求めていた。政府が求めた自粛期間は13日に終了したものの、14日以降も通勤客の大半が黒い服をまとい、タイ国民の多くが引き続き喪に服しながら生活している。TVのアナウンサーなども喪服着用を継続している。
 TV各局はこれまで30日間、コマーシャルの放送を中止。広告主も広告出稿をキャンセルしていた。こうした自粛の動きはソーシャルメディアを含めたすべての媒体に広まっていた。ニールセン(タイランド)の最近の発表によれば、10月の広告出稿は国王崩御による服喪の影響から前年比でほぼ半減している。13日以降、46億バーツの広告がキャンセルされ、出稿料は56億1000万バーツにとどまった(前年同月は102億4000万バーツ)。
 旧アナログTVの広告出稿は18億5000万バーツで、前年同月を60・4%下回った。ケーブル/衛星TVは1億7300万バーツで同67・1%減、地上デジタルTVは9億5000万バーツで同47・8%減だった。月後半の広告出稿がほぼゼロになったことが響いている。
 ラジオ広告は45・1%減の2億8700万バーツ、雑誌広告は38・1%減、新聞広告は26・5%減だった。オンライン・メディアもフェイスブックなどが広告出稿を1週間停止しており、出稿料は前年同月比10・4%減となった。一方で、屋外広告はお悔やみ広告が入ったことで出稿料が35・2%増となった。
 なお1~10月合計の広告出稿料は921億7000万バーツとなり、前年同期を9・4%下回った。 



日付 : 2016年11月21日

By : 週刊タイ経済

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