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日産自動車タイ エコカー2を来年投入

 日産自動車(タイランド)は、2017年中にもエコカーの「ノート」をタイ市場に投入する計画だ。タイ政府が独自に規格するエコカー2の標準を満たしたモデルで、スリーティップ・ラオントン・チョムトンディ副社長は、既存のエコカーよりも手厚い税制優遇を受けることができるエコカー2の登場で、タイ国内のエコカー市場は様変わりすると見ている。

 エコカーの生産奨励は2007年に開始され、日産、ホンダ、三菱、スズキ、トヨタの日本勢が投資優遇と生産するモデルの個別物品税優遇を得ている。第2フェーズは2013年に開始され、既存5社に加え、マツダ、フォード、GM、SAICモーター・CP、フォルクスワーゲンの10社が参加している。ただしGMはすでに撤退を表明している。

 タイ工業連盟(FTI)自動車部会によれば、今年10月までの統計で、タイにおけるエコカーの累計生産台数は164万4000台に達している。輸出向けが93万4533台、国内市場向けが70万9687台。国内販売台数累計は、「マーチ」で一番乗りを果たした日産の25万8727台がトップで、三菱の13万3005台、トヨタの12万9985台が続いている。今年1~10月のエコカーの国内生産台数は29万7979台、前年同期比2・3%増となった。国内向け生産が9万7534台と前年同期比25・4%増を記録したことが寄与している。他方、輸出向け生産は20万445台で、6・14%減だった。

 日産がバンナー・トラート道路沿いの工場で計画しているエコカー2の年産能力は12万3000台。このほかに部品も年間200万個生産する。投資額は68億6000万バーツ。


日付 : 2016年12月05日

By : 週刊タイ経済

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