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電車オレンジ線で入札 3者が落札 前倒しで建設着工も ピンク線/イエロー線も入札

 タイ電車公団(MRTA)は11日、電車オレンジ線のタイ文化センター~ミンブリ(スウィンタウォン)区間の建設発注入札結果を発表した。落札業者との交渉に大きな問題がなければ来年2月または3月にも契約書名の運びとなりそうで、建設工事は予定よりも早く開始される可能性があるとしている。

 チョー・ガーンチャン社(CK)とシノタイ・エンジニアリング&コンストラクション社(STC)の共同事業体のCKST、イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)、ユニーク・エンジニアリング(UNIQ)の3者が合計で5つに分割された工事区間を落札した。

 チョー・ガーンチャン/シノタイ連合はタイ文化センターからフアマークまでの地下2区間を落札した。イタリアンタイはフアマークからクロンバンマーまでの地下1区間、ユニーク・エンジニアリングはクロンバンマーからミンブリのスウィンタウォン通りまでの高架2区間を落札した。

 MRTAはこれより前、6日にピンク線とイエロー線の施工・運行事業者入札の結果も発表した。2プロジェクトともに優先交渉権を獲得したのはBSR共同事業体。BSRはBTSグループ、シノタイ、ラチャブリ・エレクトリシティ・ジェネレーティング・ホールディング(RATCH)で構成している。入札は個別に実施され、いずれもBSRとバンコク・エキスプレスウェイ&メトロ社(BEM)の一騎打ちとなっていた。

 ピンク線はノンタブリ県のケーライと都内ミンブリを結ぶ総延長34・5㌔㍍で、総工費は535億バーツ。イエロー線は都内ラートプラオとサムットプラカン県のサムロンを結ぶ総延長30・4㌔㍍で、総工費は519億バーツ。いずれもモノレール方式で開発する。工期は3年3か月で、これを含めた事業権契約期間は33年3か月。

 BSRは今後、PPP法に基づく作業部会と最終的な価格交渉を行い、交渉結果は来年3月または4月に内閣に提出される見通し。契約署名は早ければ来年4月にも実現する。


日付 : 2016年12月12日

By : 週刊タイ経済

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