ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

16年の新車市場 4年連続で収縮へ

 タイ工業連盟(FTI)自動車部会のスポークスマンを務めるスラポン・パイシットパタナポン氏は、今年通年のタイの新車市場が約75万台に収縮するとの見方を示している。このほど閉幕したモーターエキスポの成約台数が予想以上に弱々しいものとなったことを受けたもので、通年の新車販売台数は昨年の79万9592台からさらに6.2%下がると見ている。

 タイの新車市場は12年に145万台でピークを迎えた後、昨年まで3年連続で収縮している。今年1~10月の販売台数は61万7159台で、前年同期を0・7%下回っている。FTI自動車部会は今月21日にも11月の自動車生産台数、国内販売台数、輸出台数などの統計値を発表するが、11月の新車販売台数は6万2000~6万3000台にとどまった可能性が高いという。

 モーターエキスポの主催者発表によると、成約台数は3万2422台となり、前年比で17・1%減少している。主催者は5万台という強気の目標設定をしていた。新車市場全体の動向も似たようなものになりそうで、12月の新車販売台数は前年比大幅減が予想されている。その一因として、今年初めからの物品税改定を前にして前年12月に新車販売台数が増えていたベース効果がある。

 ムアントンタニのインパクト展示場で開催されていた第33回モーター・エキスポは、主催者発表によれば来場者数が延べ119万1718人で、前回を19・3%下回った。四輪車の成約台数は前年を大幅に下回ったが、二輪車は7942台と過去最高を記録した。二輪車の成約台数は主催者の設定した目標を98・6%上回った。

 四輪車のブランド別の成約台数はトヨタが5124台で首位。ホンダが4902台、いすゞが3620台、マツダが3434台、フォードが2441台で続いている。高級車ではメルセデス・ベンツが1722台、BMWが979台、ボルボが206台、レクサスが106台、ポルシェが70台などとなった。なお1台あたりの平均価格は117万7393バーツだった。

 二輪車のブランド別の販売台数はGPXが1109台でトップ。以下、ベスパ1059台、ヤマハ1040台、ホンダ791台、スタリオン722台。


日付 : 2016年12月19日

By : 週刊タイ経済

登録