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シャープ製のスマホ タイ市場にカムバック

 シャープ製のスマートフォン(スマホ)が5年ぶりにタイ国内で発売された。台湾の通信機器販売会社コムティヴァ・テクノロジー(康法科技)がタイ国内に導入したもので、このほど記者発表会が開かれた=写真。同社によるシャープ製のスマホ販売は2015年に同社とシャープとの間に締結されたブランド・ライセンス契約に基づくもので、今年になって中国、台湾、ロシア、アセアンで販売を開始した。アセアンではシンガポール、マレーシアに次いでタイが3か国目になる。

 タイのスマホ市場は競争が激しく、中国メーカーのシェアが伸びているが、コムティヴァでは7000~1万2000バーツの価格帯のスマホは新規参入の余地がまだ残っていると分析している。年間1500万台のスマホ販売台数のうち、25%は中価格帯とされており、来年にはこの比率がさらに30%に増えるものと予測されている。

 新たに発売された機種はシャープM1とZ2で、いずれも5・5インチのディスプレイ。価格はM1が8990バーツ、Z2が9990バーツ。ブランドの認知度を高めるために来年第1四半期(1~3月)だけで1000万バーツの広告費を投じるほか、その後も四半期あたり1000~2000万バーツ程度を注ぎ込んでいく考え。初年度の販売台数目標は6万台で、上半期中に1台1万~1万5000バーツの高価格スマホも発売する計画。

 移動通信サービス国内第3位のTRUEとも提携して販売を拡大していくほか、TGフォン、ジェイマート、COM7など国内のIT製品チェーン店の店頭販売も強化していく。タイのシャープ現地法人とも今後の連携可能性を模索している。


日付 : 2016年12月19日

By : 週刊タイ経済

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