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トヨタ発表 自動車新車販売台数 11月は15・3%減に

 タイ国トヨタが22日に発表した11月の国内新車販売台数は6万4771台となり、前年同月実績を15・3%下回った。特に商用車は、販売台数4万1465台、前年同月比18・2%減と落ち込んだ。乗用車の販売台数も2万3306台にとどまり、前年同月を9・4%下回った。ただし前月比でみると新車販売台数は約4千台増えている。乗用車の販売台数は服喪の影響もあり前月比ほぼ横ばいで推移しているものの、商用車の販売台数は増えており、民間投資の改善を反映している可能性がある。

 前年同月比での新車販売台数の大幅減は、比較ベースとなる前年同月の販売台数が上振れしていたハイベース効果が一因。前年同期は今年初めからの自動車の物品税率の改定を前に駆け込み需要が生じていた。

 1~11月合計の販売台数は68万1930台で、前年同期を2・3%下回った。乗用車は年初の不振の結果、前年同期比5・3%減となった一方、商用車は同0・5%減となっている。(10面にデータ掲載)

 12月はモーターエキスポの開催もあり、新車が最も売れる時期にあたるが、国を挙げての服喪期間にあることで高額商品の消費には依然として自粛ムードが漂っている。乗用車の市場動向を反映するモーターエキスポの成約台数も見込みを大幅に下回る結果に終わっている。12月もハイベース効果が続くため、前年同月比での販売台数は大幅減が続きそう。また世界経済の動揺、国内景気の回復の遅れから12月の新車市場も11月並みにとどまる見通し。


日付 : 2016年12月26日

By : 週刊タイ経済

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