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キャステム(サイアム) / キャステム(タイランド)
ロストワックス精密鋳造/MIM(金属粉末射出成形)

シリコンラバーキャスト

Silicone Rubber Casting

 

シリコンラバーキャストとは


ロストワックス製法の金型のかわりにシリコンラバー製のゴム型を使用する製法です。
型費を抑えて100個までの少ロット生産が可能です。

シリコンラバーキャストの特長

ロット数 小ロット(100個以内目安)
形状 小サイズ向き、寸法最大目安 60mm×60mm×60mm、金型では困難な難物形状も作成可能。
材質 ロストワックス同様、鉄、ステンレス、アルミと選択できる鋼種が豊富。
鋳肌 3Dプリンタ造形品の精度に左右され、積層が見られる。
精度 3Dプリンタ造形品の精度に左右され、型が軟らかいため寸法精度は低い。精度が必要な場合は後加工で対応。

シリコンラバーキャストの製造工程

1. 3Dプリント

3Dプリンターでモデルを成形する。

2. シリコンゴム型製作

モデルのついた型枠にシリコンを流し込みゴム型を製作。シリコン硬化後、切り開きモデルを取り出すと完成。

3. ワックス成型

シリコン型にワックスを射出し成形する。

 

 

4. 石膏埋没

ワックスツリーを囲い、攪拌した石膏を流し込む。石膏が固まると、石膏型の完成。

5. 脱ろう・焼成

電気炉に入れ、高温でワックスを焼失させる。

6. 鋳造

溶融させた金属を石膏型に注湯する。

材質リスト

分類

材質

ステンレス

SUS303(Lostwax), SCS13, SCS14,
SCS2A, SUS440C, SCS24

炭素鋼

S25C(Lostwax), S45C(Lostwax)

NiCrMo鋼

SNCM439(Lostwax)

CrMo鋼

SCM415(Lostwax), SCM435(Lostwax), SCM440(Lostwax)

工具鋼

SK85(Lostwax), SKH57(Lostwax),
SKS3(Lostwax), SKD11(Lostwax),
​SKD61 (Lostwax)

耐熱鋼

SCH22

アルミ合金

AC4C, AC7A

 

シリコンラバーキャストの製品事例

航空宇宙部品


材質

SCS13

サイズ

80mm×70mm×40mm

業界

宇宙航空機関連(サンプル品)

伝伏見櫓鯱(でんふしみやぐらしゃちほこ)


材質

ステンレス

サイズ

幅45mm × 奥行20mm × 高さ60mm

業界

装飾品(自社製品)

 

デジタルキャスト/ シリコンラバーキャストについての注意点

1.寸法について

3Dプリンタ造形品の精度に左右されますので、いわゆる工業製品等で求められる寸法精度は出ません。対策としては後加工で寸法を出すといった対応が必要となります。

2.面粗度について

こちらも3Dプリンタ造形品の精度に左右されますので金型で製作したワックスと同等というわけには行きません。

3.材料について

デジタルキャストに使用する3Dプリント造形原型はなんでも良いわけではありません。燃えカスや燃焼時の膨張等でうまくいかない材質もあります。

 

最近の更新 2024年05月06日